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水 そ
みんなで創る みんなで支える
ぬ 「 仙 っ
花
言
葉
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れ
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自
己
愛
の と
花 咲
い
2 0 2 4 年 3 月 号
て
C C T
VOL:192
い
た
住吉神社には、神宮皇后三韓渡海の船の先導をしたと伝わる、表筒男命
(うわつつおのみこと・海の表面を司る神)・中筒男命(なかつつおのみ
こと・中程を司る神)・底筒男命(そこつつおのみこと・底を司る神)の
三柱の海の神が「住吉大神」として、他の四柱の神々と並んで、国宝の本
殿第一座に祀られています。
CCT「和布刈を謡う会」
和布刈祭で
開運祈願
神前奉納に参加
「和布刈祭」は、神宮皇后が神主「践立
ほんだち」に命じて、壇ノ浦のわかめを神
前に供えさせたことに始まると伝わってい
るそうです。
住吉神社の伝統神事「和布刈(めかり)祭」が、旧暦の元日に当たる
2 月 10 日に行われました。関門海峡・壇之浦の海岸で未明に刈り取
った和布を持ち帰って神殿に供え、献備祭を行って開運を祈願。食
べると幸運をもたらすという「開運わかめ」が参拝者らに授与され
ました。
真冬の風物詩・住吉神社「和布刈祭」~神話の世界を今に
‼
昔は神前に供える「あらめ」と「わかめ」を刈るために、深夜住吉神社
で松明に火を入れ、行列を組んで徒歩で椋野を超えて檀の浦まで行きまし
た。海岸では神事に引き続き神前に供える「あらめ」と「わかめ」を刈り
ます。この行列が神社を発って帰り着くまでを目にすることはタブーとさ
れました。
CCT の能楽・謡曲「和布刈を謡う会」は、祭り前日の 9 日に観世
流の田中岱三先生の社中(宮本施謡会)が昭和 62 年以来続けている謡
曲「和布刈」の神前奉納に参加。午前 10 時半から神殿で約 1 時間、
けい古を重ねてきた謡曲を奉納しま
今はさすがに車での移動ですが、一旦神社で松明に火を入れ、昔ながら
の手順を守リながら、「あらめ」と「わかめ」を刈る神事は続けられてい
す。
した。
元日未明に壇之浦のワカメを刈り
取らせて神前に供え、人々の幸せを
壇ノ浦での松明の火を合図として、和布刈側でも和布刈神事が行われる
と聞いています。住吉神社では、午前 6 時から持ち帰った「あらめ」と
「わかめ」を神前に供え「献備祭(けんびさい)」と言う神事が行われま
す。この一連の神事を「和布刈祭」と呼ぶそうです。この和布刈神事が行
われるまでは、わかめを採らない風習があるそうです。
和布刈を謡う会 森田省三
祈ったという故事に由来。未明にあ
る刈り取りは非公開とされています。
「和布刈を謡う会」は田中先生の指導
で月 2 回、住ஷ神社社務所で稽古に
神前での謡曲「和布刈」奉納
励んでいます。